ニコラ・ド・クレシー
id28427
よみにこらどくれしー
誕生年1966
性別男
1984年マルセイユにて応用芸術のバカロレアを取得した後、クレシーはアングレームの高等視覚芸術院(École supérieure de l'image)のバンド・デシネクラス第1学年の一員となり、1987年に卒業。続いてセーヌ=サン=ドニ県モントルイユのウォルト・ディズニー・アニメーション・フランスで画家/デザイナーとして働くが、すぐにバンド・デシネに身を捧げることを選び、1991年に最初の単行本『フォリガット』(Foligatto)を出版すると瞬く間に批評家の歓迎を受ける。
さらに『天空のビバンドゥム』(Bibendum céleste)第1巻や、アングレームで出会ったシルヴァン・ショメと組み『ア・スイーブル』((À Suivre))に連載した『レオン・ラ・カム』(Léon la Came)シリーズ などを手がけ、『レオン・ラ・カム』第2巻は1998年のアングレーム国際バンドデシネ・フェスティバルで最優秀アルバム賞(l'Alph-Art du meilleur album)に輝くこととなる。同じ頃、『老婦人とハト』(La Vieille Dame et les pigeons、1998年)も制作している。2003年にはショメのアニメーション映画『ベルヴィル・ランデブー』(Triplettes de Belleville)の公開に伴って論争が起こった。クレシーの作品を模倣したと、アニメーションの専門家たちが批判したのである[1]。
クレシーはバンド・デシネにおいて、素晴らしい絵画の技法と複雑かつ皮肉のこもったシナリオ技法を用いて、様々な道を探究してきた。直截的な色遣いで1ページごとに作画方法を変えた『天空のビバンドゥム』(Le Bibendum céleste)、ラフなタッチでテンポよく仕上げたモノクロ作品『ムッシュ・フルーツ』(Monsieur Fruit)、セリフを用いずに描いた『プロソポピュス』(Prosopopus)などである。またルーヴル美術館とフューチュロポリスが共同編集したアルバム『氷河時代』(Période glaciaire、2005年)は数々の賞を獲得した。2006年には日仏共同による『JAPON』(飛鳥新社)に、日本滞在の体験を描いた20ページのモノクロ作品『新しき神々』(Le Nouveaux Dieux)を寄稿。2007年の始めにはこれを大幅に加筆した『あるおばけの日記』(Journal d'un fantôme)が出版された。ニコラ・ド・クレシーは、彼の属する世代の中で最も優れた作家の一人であると認識されている。
他に、クレシーはヴィラ九条山レジデンス(京都)2008年度招聘アーティストの一人でもある。(wikipediaより)
2014年にはウルトラジャンプにて初の日本での連載作品となる「プロレス狂想曲」を発表した。