ホーム > 不明 > 月刊ガンガンJOKER > 賭ケグルイ

4.4点(レビュー数:5人)

作者尚村透

原作河本ほむら

巻数11巻 (連載中)

連載誌月刊ガンガンJOKER:2014年~ / スクウェア・エニックス

更新時刻 2015-10-26 17:10:32

あらすじ 独自の階級制度が採用された富裕層の生徒が通う名門学園で繰り広げられる学園ギャンブルストーリー。

備考

シェア
Check

この漫画のレビュー

7点 フィロさん

富裕層の子女があつまる学園、そこでは読心術や駆け引き力などを養うため、ギャンブルの強さで決められる暗黙の階級制度があった。
強い者はスクールカーストでいう上位、弱い者は家畜と呼ばれ、虐げられる。
そんな奇妙な風習が根付いている学園に、ギャンブル狂の美少女、蛇喰夢子(じゃばみゆめこ)が転校してくるところから、物語は始まります。既刊6巻と外伝があります。

ギャンブル漫画なのですが、賭けられる額は高額で、人生そのものや、ときには命まで賭けることになってしまいます。なので、ジャンルとしてはデスゲーム物ともいえます。主人公が全て勝つのではなく、大敗することもあるので緊張感があります。

身近なゲームに独自のルールを加えたギャンブルが多く、親しみやすくもアレンジが効いていますが、特筆すべきは絵の美麗さ。
黙っていれば日本人形のような夢子や、ツインテールの強気なメアリ、個性豊かな生徒会メンバーなど美少女がギャンブルに荒れ狂い、おびえている様子や勝ち誇ってドSな表情に変わるさまなど、萌え絵とは違いますが好みの人にはたまらないと思います。
ある意味、名物である表情の変化を楽しむ漫画だといえます。

また、夢子の対戦相手は必ずといっていいほどイカサマを使ってきます。そのイカサマを夢子が見抜き、勝ち誇っていた相手を逆に追い詰めていくさまが水戸黄門的なお約束で、スカッとするところです。

しかし、夢子が正義感からイカサマを看破するのではなく、ギャンブルを楽しみたいからこそ、看破をすることで相手を同じ土俵に持ち込んでスリルをお互い味わいたいという「純粋なギャンブル狂」であるからこそ、勧善懲悪だと鼻につくことなく展開を楽しめます。

純粋なギャンブラーであるからこそ、夢子は命を賭けることは好まないし、諦めて戦わおうとしなくなった者全てに対して、夢子はそのままでいいのかと挑戦を問いかけます。
姉の入院費を支払っているとのことで、彼女が資金や、前述した信念や価値観を持つに至った背景も謎が多いのですが、これから伏線は解明されてゆくのでしょうか。


夢子の狂気にひきこまれる、美少女の表情の変化や先の読めなさがスリリングな面白い漫画だと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-03-30 19:59:57] [修正:2017-03-30 22:39:56]

賭ケグルイと同じ作者の漫画

  • 失楽園

    総合点:4点

    レビュー数:1人

尚村透の情報をもっと見る

同年代の漫画

月刊ガンガンJOKERの情報をもっと見る