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6点(レビュー数:1人)

作者森秀樹

原作小池一夫

巻数6巻 (完結)

連載誌ビッグコミック:2003年~ / 小学館

更新時刻 2019-06-15 08:22:16

あらすじ 寛政年間、本所深川のうらぶれた長屋で、その男はただ死を思って寝転んでいた。当時江戸八百八町の守護神であった長谷川平蔵はこの男と出会った。今、二人の運命は絡みあい始めた。

備考

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この漫画のレビュー

6点 朔太さん

小池一夫の世界が堪能できます。
鬼平こと長谷川平蔵の晩年に、女で身を崩して死を
想う日々の元大関玉椿との出会いで物語が始まります。

小池一夫の武士の世界には、常に死を引き換えに
生を輝かす道筋が示されます。
いつもそれがとても潔く、美しく見えるので素晴らしいです。
今回も死を覚悟した自分を生かす鬼平への恩義により
輝く生を見せる主人公の姿がテーマです。

お約束通りに、二人の美しい女性との結ばれない
恋愛関係も物語を輝かせます。
やや物足りないのは、捕り物帳にしては謎の深みがなく、
他の作品に比べて情実の淡白さも気になりました。
昭和の時代はもっと濃い情実ぶりがお得意だった
ように思いましたが。
小池一夫に並ぶ人情作家が最近見当たらないのが残念に思えます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2020-03-09 18:43:36] [修正:2020-03-09 18:43:36]

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