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7.7点(レビュー数:10人)

作者山田芳裕

巻数23巻 (完結)

連載誌週刊ヤングサンデー:1992年~ / 小学館

更新時刻 2011-05-10 23:46:06

あらすじ 野球に挫折した主人公は、陸上の十種競技で世界を目指す。

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この漫画のレビュー

7点 punpeeさん

[ネタバレあり]

山田芳裕先生の作品の中では、一番好きです。
他に例が無い10種競技を題材にしており、エンタメ性が高く、いい意味でぶっ飛んでいます。
ラストは何故か一夫多妻制の部族の族長になってる辺りも、この作家らしいぶっ飛び具合です。笑

序盤は「よく知らんけど10種競技ってすげーなぁ」から始まり、
中盤から本作者の真骨頂であるテンション・表現力・演出力が発揮されてきます。

主人公の強さは、おそらくかなりご都合主義です。
中盤、確かにトレーニング編はあったけど、ここまでの強さの根拠には乏しい気がします。
(多分、福満しげゆきが認めないパターン。笑)

勢いや凄みで解決させる展開はジョジョを彷彿させますが、
冒頭で言った様に、エンターテイメントとしての面白さは見事。

主人公を本物の馬鹿に設定する辺り、本作者らしいです。

生命を削りながら限界を超えて戦うハングリーなアスリート、
ワンショットワンキルの生き様を貫く孤高の野生アスリート、
勝利の為に喜怒哀楽全てをコントロールして勝ち続ける完璧絶対王者、

それらアスリートの偉大な哲学を崩したのが、
主人公のブレブレな本能と煩悩という点に、ある種の真理を感じました。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2017-07-31 20:08:00] [修正:2017-07-31 20:08:25]

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