ホーム > 不明 > Seventeen > オルフェウスの窓

8点(レビュー数:4人)

作者池田理代子

巻数18巻 (完結)

連載誌Seventeen:1975年~ / 集英社

更新時刻 2009-11-25 06:34:37

あらすじ 母親の自分を捨てた男への復讐心のために、女の子であるにもかかわらず生れ落ちたその日から男として育てられたユリウスは、父親と正妻との間に男の子が無い、フォン・アーレンスマイヤ家の次期当主として迎え入れられる。その邸が在るレーゲンスブルクの音楽学校(男子校)へ少女であることを隠し通う様になった彼女は、そこで苦学生のイザークや、どこかつかみどころのない不良学生ではあるがヴァイオリンの腕では教師からも一目おかれるクラウスと親しくなる。3人がそれぞれ出会った場所は、昔から学内でギリシャ神話のオルフェウスとエウリディケの悲恋の物語になぞらえた不思議な言い伝え(その窓にたった男性は階下を見下し最初に視界に入った女性と必ず恋に落ちるが、その恋は必ず悲劇に終るという)が実しやかに言い伝えられる「オルフェウスの窓」と呼ばれる窓であった。

備考 第1部(ユリウスがロシアに旅立つまで)は、「週刊マーガレット」1975年第4・5号から1976年第32号まで掲載され、その後「月刊セブンティーン」に連載の場を移し、1977年1月号から1981年8月号まで掲載された。

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この漫画のレビュー

10点 columbo87さん

永遠に結ばれるという伝説を持つオルフェウスの窓を通じて出会った男女3人の物語。
時はロシア革命あたり。
前半は音楽学校を舞台に、音楽の天才性と純性を持って奮闘するイザークと、男装の美少女ユリウスの話しを中心に展開され、お家騒動の陰謀が渦巻いていたり、男女の愛憎劇があったりと見所が多い。
イザークの音楽への向き合い方をハラハラしながら眺めたり、ユリウスとクラウス、イザークらの三角関係にやきもきしたり、美しい時代とその後の激しくも痛々しい時代とのギャップに感情を揺さぶられる。

皆が逃れられない罪の足跡を常に感じつ、激情に突き動かされていく革命期の展開、夢に破れ痛みつつ過去を愛し前へと進むラストへの導入も素晴らしい。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-06-04 18:24:36] [修正:2011-06-04 18:24:36]

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