ホーム > 少年漫画 > 月刊少年マガジン > Pumpkin Scissors

6.7点(レビュー数:20人)

作者岩永亮太郎

巻数23巻 (連載中)

連載誌月刊少年マガジン:2002年~ / 講談社

更新時刻 2009-11-25 06:36:08

あらすじ 社会を覆う欺瞞のブ厚い皮を斬り裂き、腐敗したその実を暴き出す!!帝国陸軍情報部第3課 通称――Pumpkin Scissors(パンプキン・シザーズ)!!!

備考 「マガジンGREAT」(後のマガジンイーノ)で連載開始。2006年10月より「月刊少年マガジン」に移籍。単行本はKCDXから発売。

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この漫画のレビュー

2点 Scroogeさん

休戦中の帝国を舞台にした軍人たちの漫画。
いかに敵を倒すかでなく、戦争で傷ついた人と社会に対して何ができるのかを模索するのがテーマ。
ぶっちゃければ答えは正解なし。
国家システムの欺瞞や有力者の都合の狭間をうまい事どうにかしつつ人々に寄り添いあがくだけ。

主人公はパンプキンシザーズ小隊の面々。庶民として、貴族として、ベテラン軍人として、
様々な立場から頑張るという話。
骨太かつオリジナリティのあるテーマでとても魅力的。
作者のどうあってもこれを描くのだという決意と情熱がすごい。

だが、この作品を特徴づけるのは漫画としての下手さ加減。
上手い部分がない。
設定、キャラクターデザイン、構図、セリフ回し、話の展開。
あらゆる部分がダサく野暮ったい。

見た目を洗練させる事をすっぱり諦めて、ただひたすらテーマを掘り下げている。
それを作者の傲慢と取るか、読者に媚びない姿勢と取るかが評価を分けるだろう。

物語の冒頭は意味不明で、他の方のレビューやアニメを見て、
いろいろと想像で補ったうえでどうにか辻褄の合う物語性を見出すことができた。
漫画を読むだけなのに手間をかけさせられたという思いで2点。

ただ、世界観にすっと入り込めた人や、
コマとコマの間を読みほどく作業が苦にならない人なら、
高評価もあるだろう。

作者の魂をノミで削り出して作品化しているような物語だが、
結局どのような結末に着地するのかが、気になるところ。





ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-06-07 02:06:07] [修正:2016-06-07 02:06:48]

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