ホーム > 青年漫画 > ヤングガンガン > すもももももも〜地上最強のヨメ〜

5.4点(レビュー数:15人)

作者大高忍

巻数12巻 (完結)

連載誌ヤングガンガン:2004年~ / スクウェア・エニックス

更新時刻 2010-02-18 12:07:51

あらすじ 暴力恐怖症になり、武術をやめ検事を目指す主人公犬塚孝士(いぬづかこうし)の元に、地上最強の子孫を作るために孝士と結婚しに九頭竜もも子(くずりゅうももこ)がやってくる。

備考 2006年TVアニメ化。

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この漫画のレビュー

7点 tamajiroさん

およそ2年ぶりの投稿になります。お手柔らかにお願いします。

代折羅不動心眼流師範代武術家である犬塚雲軒の一人息子で後継者であるが、とあるトラウマから武術を捨て検事を目指すごく普通の高校生、犬塚孝士の下に西日本の武術家たちの長、波夷羅一伝無双流師範代・九頭竜千太夫のひとり娘で、流派の継承者である九頭竜もも子が押しかけてくる。
もも子の目的は孝士と結婚して最強の子孫を作ることなのだが、その結婚を阻み、犬塚孝士暗殺を達成し、第7次十二神将戦争を起こすべく刺客たちが次々と襲い掛かってくるのだった。
二人の先に待ち受けるものはいったい・・・!?「アニメ公式あらすじ」

という見るからに無茶苦茶な設定のお話。話の内容としても平凡な現実の社会の中に「武術家」という無茶苦茶な社会があり、主人公は巻き込まれていくという様式になっています。


ジャンルとしては「格闘もののラブコメ」といった具合です。他のレビューにもあると思いますが特にギャグが光っていました。
変態ヒロインとイケメン主人公。友人関係でも単純でちょろい女性陣。馬鹿だけどいいやつらな男性陣。魅力的でした。


作品全体で僕が注目したのは「キャラクターの魅力」と「キャラクターの起用の仕方」の二点です。

読んでると「この作者、上手いなあ。」って思うんですよね。いろはと半蔵でいい話をちゃんと用意して、この関係に対して天々さんを当てて切なさを加えつつ、話をややこしくしたり。
委員長は主人公サイドの女性陣のシルエットバランスwを保ちつつ、ずっと報われない切なさも保ち、10巻では主人公のヘタレ具合を浮き彫りにする演出。
その中で優介くんは終盤ヘタれる主人公をいい感じに叩いてくれるんですよね。
それをこれまたうまい感じに主人公が空回ってくれて、すれ違うあの流れは秀逸でした。


バカ騒ぎしている中でも、そういう上手さを出してきて作品に深みを出していたと思います。
これがないと主人公の苦悩も描ききれなかったと思うし、主人公が頑張る理由もこちらが納得いくものにはならなかったでしょう。
悪者サイドももっとつまらない奴らの集まりになってたでしょうね。

点数は7点と僕のレビューの中では優秀。メインヒロインのシルエットに耐えられるか、という入口さえクリアーできれば十分に楽しめるでしょう。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-01-12 18:13:28] [修正:2014-01-12 18:13:28]

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