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6.88点(レビュー数:9人)

作者米原秀幸

原作手塚治虫

巻数13巻 (完結)

連載誌週刊少年チャンピオン:2006年~ / 秋田書店

更新時刻 2011-04-04 21:45:36

あらすじ 30年の時を超え蘇る傑作サイコサスペンス。己の両腕と愛する妻と娘を奪われたヘイトは、すべてを奪った奴らに復讐を誓う…。

備考 漫画「鉄の旋律」(作:手塚治虫)のリメイク作品。ストーリーはオリジナル要素が強い。

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この漫画のレビュー

9点 ずんどこponさん

[ネタバレあり]

米原作品をちゃんと見たのは初めて。ココはたまにチャンピオンで読んでました。
読んだ人全員が言うであろう「ラスボスがひどい」というのは当然マイナス要素ですが、それを補って余りある熱気があの漫画にはあった。最大の問題はラスボスの強さがよく解らない事と急なスケールアップについていけなくなった事かな。(この問題はREDでもあった)

それから2人目のボス、ラフィンも要修正だと思う。
スゴイ玩具を持った只のバカガキだったので、他のボス達との死闘で感じたような危機感が無かった。
これがセロ並みの奇術と理解不能な不気味さを持ち、ブロードウェイの頂点に妖しく輝くキャラだったら面白かったのに。
最初のボス、銃帝ジェスト・ローレンスのカッコ良さは飛び抜けている。エミネムの曲とか似合いそう。
主人公の魅力が最後まで色褪せないのも良かった。人間的な感情を断ち切り、復讐鬼に徹しようとするが「人との繋がりが自分の強さ」と気付き、真っ向から認め、少年に謝るところは良かった。
他の復讐モノの主人公、レッドやガッツも武骨な優しさを持ち合わせているけど、このカッコ良さは立派な夫であり父であったヘイトにしか出せないと思った。
腕を失ったヘイトが口に咥えたドライバー一本で城壁を登ろうとする鬼気迫る執念には鳥肌が立ったし、同じゼスモス使いであるスワロウの回想シーンで妊婦が腹を殴り付けながら「要らない!産まれてくるな!」と胎児のスワロウに怒号を飛ばすシーン(胎児なのに涙を流す!)にも涙が止まらなかった。
要所要所に良いシーンやエピソードが非常に多く、この作品程「修正版を読みたい!」と思ったマンガは初めてかも。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-09-29 14:27:24] [修正:2008-09-29 17:34:09]

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