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7.76点(レビュー数:21人)

作者福本伸行

巻数18巻 (完結)

連載誌近代麻雀ゴールド:1989年~ / 竹書房

更新時刻 2012-02-09 20:38:19

あらすじ 顔に無数のきずを持つ男、天を主人公に
マージャンによる死闘を描く。

麻雀漫画らしい戦術論と、福本氏独自の心理戦の
妙が光る。

備考 スピンオフ作品に『アカギ』がある。

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この漫画のレビュー

8点 春江花さん

麻雀漫画としては6点。麻雀漫画ではなくなった後の、
死を前にしたアカギを送る最終編は10点。トータルで8点。

アカギ編とでも呼ぶべき最終盤は、最も油の乗っていた時期の
アカギを通した作者の人生観にただただ感銘を受けます。
人情物から始まり、麻雀漫画になり、最後は死生観の問題に
作者自身が真正面から取り組んで一つの答えを描き出しています。

この作品は私の中で福本漫画の最高傑作です。
15巻の終わりから始まるアカギの通夜編は本当に掛け値なしで
名作だと思います。

前知識なしでそこだけ読んでも面白いとは思いますが、
圧倒的なカタルシスを完全に味わうには、麻雀を知らない人が
読むといささかわかりづらい「天」のこれまでの話と、
「アカギ」を事前に読んでおくことが求められます。
これは少し敷居が高いと思います。
ですがそれだけの価値はあります。
この漫画はタイトルは「天」ですが、読者の影であるひろゆきと、
アカギのための漫画といっても過言ではありませんから。

「カイジ」と「アカギ」の知名度が高い作者ですが、漫画として
作者の主義主張を強く感じられる骨太な作品は、この「天」と
「銀と金」が双璧だと思います。
大人にこそ読んでほしい漫画です。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2011-03-26 21:03:34] [修正:2011-03-26 21:03:34]

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