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7.55点(レビュー数:9人)

作者松本零士

巻数18巻 (完結)

連載誌少年キング:1977年~ / 少年画報社

更新時刻 2009-11-27 19:43:23

あらすじ 舞台は、銀河系の各惑星が銀河鉄道と呼ばれる宇宙空間を走る列車で結ばれた未来世界。宇宙の多くの裕福な人々は「機械の身体」に魂を移し替えて永遠の生を謳歌していたが、貧しい人々は機械の身体を手に入れることが出来ないばかりか、機械化人の慰み者として迫害されていた。そんな中、無料で「機械の身体」をくれるという星を目指して、主人公の星野鉄郎が謎の美女メーテルとともに銀河超特急999号に乗り込む。

備考 続編がWebで連載されたものの、2004年以降新作は書かれていない。

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この漫画のレビュー

7点 朔太さん

少年向けの幼稚さと大人向け高度なファンタジーが同居した
独特の世界感が特徴です。

幼稚さは、
1.SF的な要素に科学的根拠は全く考察されておらず、
宇宙は想像もできないことが起こるのだという説明で全てが
語られていること 
2.毎回のお話がほとんど同じ展開であり、登場人物と惑星だけが変化する
3.メーテルに代表される美人は、描き分けられることがない
ことに起因するものと思われます。

一方、既成概念の宇宙船は全く現れないし、人類の失敗を
比喩的に批判した主張があること、主人公鉄郎は相当の
ブ男にも関わらず、登場人物全員に支持されており、
むしろ英雄視されている、そのことで、全ての男性に
受け入れやすいファンタジー基盤が存在します。

松本零士氏は、著作権に相当拘る方だそうですが、
もともとは宮沢賢治とメーテルリンクの世界感を踏襲した
わけで、その主張もやや弱く感じるのは私だけでしょうか?
本当に鑑賞に堪える作品に仕上げた映画版やTV版の貢献も
大きいように思います。

少年キング誌が廃刊直前の5年間程度、最後のヒット作品として世に出ました。
結論として少年誌においては、独特の世界感を漫画で表現した
貢献は認めざるを得ません。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2018-07-24 02:26:00] [修正:2018-07-24 02:28:23]

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