ホーム > 青年漫画 > ビッグコミックスピリッツ >


7.77点(レビュー数:48人)

作者曽田正人

巻数11巻 (完結)

連載誌ビッグコミックスピリッツ:2000年~ / 小学館

更新時刻 2011-01-12 13:42:58

あらすじ すばると和馬は双子の小学3年生。すばるの誕生日、クラスメイトの真奈たち3人が、すばるにプレゼントを持ってきた。だが、彼女たちの本当の目当てはすばるではなく双子の弟・和馬。けれども和馬は入院していて状態が良くないため、すばるは会わせるのを渋る。それでも強引に病室へ行った真奈たちが見たのは、脳腫瘍が原因で記憶障害を起こし、言葉すらほとんど解さなくなってしまった和馬の姿だった。そんな和馬の意識をなんとか取り戻させたいすばるは、その日の出来事を躍りで伝えようと、毎日病室で懸命に舞い踊っていた。

備考 『MOON 昴 ソリチュード スタンディング』に続く。

シェア
Check

この漫画のレビュー

8点 ITSUKIさん

第一話からその昴の眼力にひきこまれました。
若き「天才」を描いた作品です。

曽田作品をじっくり読んだのは実は初めてでしたが、読者をひきこむ絵の迫力はハンパじゃないです。
話のテンポはよく考えると異常なくらい早い、まさに才能で道を切り開くストーリーといえます。
しかしその事はリアリティが無い、訳でも無いと思います。
「本当の天才」を描いているからこそ、そうなるのではないのでしょうか。

キャラクターとしては、若さと才能の豊かさ故に不安定で、孤独で、かつ周りの事を考ず自分の事ばかり考えている、物語として眺めるにはいいけど現実では関わりたくない様なタイプのキャラです。
魅力あるキャラとは少し違うでしょう。特に2部になってから顕著です。
しかし、「天才というのは得てしてそういうモノ」という作者の考えには「確かに」と妙に納得できます。

そんな昴なのに、いざ踊りだすと作中の観客になったかの様に踊りにひきこまれ、息を呑み、ページをめくる手がとまらなくなります。
「やっぱり天才だ」と思わずにいられません。

まぁ、でもアレックス編は必要だったのか?と疑問です。
続編に絡んでくるならまぁいいですけど・・まだ未読なのでなんとも。
そうでないならあの部分は蛇足かなと思いました。

ストーリー・キャラ等総合的な面白さならピークはコンクール。
絵の迫力・昴の踊りについては二部でも健在だと思いますが、二部は昴の性格が更にはっきりしてきて、テンポが落ちます。好みも別れるでしょう。

作者の描きたいモノはしっかり表現されていると感じました。
続編も読んでみたいです。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-01-06 01:09:27] [修正:2010-01-06 01:09:27]

昴と同じ作者の漫画

曽田正人の情報をもっと見る

同年代の漫画

ビッグコミックスピリッツの情報をもっと見る