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6.67点(レビュー数:31人)

作者浅野いにお

巻数13巻 (完結)

連載誌ビッグコミックスピリッツ:2007年~ / 小学館

更新時刻 2010-03-10 19:34:00

あらすじ どこにでもありそうな或る街に住んでいる、どこにでもいそうな或る少年。彼の名前は…「プンプン」。これは、「フツーの」小学5年生・プンプンの、波瀾万丈の人生をおった、成長の物語――  

備考 「週刊ヤングサンデー」にて連載開始され、休刊に伴い「ビッグコミックスピリッツ」へ移籍した。

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この漫画のレビュー

8点 朔太さん

一言で言えば、ビジュアル化された純文学。太宰治に通じる系譜を感じる。

小野寺雄一も含めたプン山一族は全員、自殺願望を抱きながら一縷の希望を人生に
託している。閉塞感と将来への未期待で全編が覆われていて、人生の重い課題を問う。

一方で、優れた画力が有りながら、思い切った主役一族の簡素化表現で奇抜さを装う。
その点で、芸術性は十分であり、インテリ読者だけを囲い込む。

こんな手法があったのかと驚いている内に、プンプンの人生に読者も関わりを持たされた
感じがする。読後感は良くないが、南場サチの菩薩に通じる母性で救われる。
シナリオの上手さで読まされる。一読をお勧めする。
13巻読破。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2015-07-03 00:26:26] [修正:2015-10-04 18:01:12]

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