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5.62点(レビュー数:8人)

作者中野純子

巻数10巻 (完結)

連載誌週刊ヤングジャンプ:2007年~ / 集英社

更新時刻 2009-11-25 06:41:12

あらすじ 主人公、駒井静は「御隠居」と呼ばれる温泉好きのジジくさい大学生。そんなある日、静は旅先の露天風呂で倒れている裸の女性を発見してしまう! そして静は大学で「旅と温泉愛好会」(通称:旅泉)と呼ばれるサークルに入ったが、そこにはあの時裸で倒れていた女性、流香がいたのだった! こうして静の波乱に満ちた大学生活が始まった。

備考 月1連載

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この漫画のレビュー

この作品は、前作である稀代のクソ作品を払拭するための作品だと思います。

根拠として、主人公が前回の主人公のラストと同じく1浪で大学に入学したことにあります。

どうしても前作のような『レイプ犯の性犯罪正当化』『裏切りバカ女の徹底的擁護』という、おぞましい作品の系統を予感させたのに対し、
今回は『結果的に裏切られるのはヒロイン』というのも根拠として挙げられる。
実際には主人公が裏切ったわけではないのだが、前回のクソ女に対するご都合主義が今回は全く行われないことを予感させた。

なのだが、悪いのはあくまでヒロインに(再)接近した別の男なので、主人公にもヒロインにも落ち度は無い。
それだけに、落ち度の無いヒロインが悲しい思いをするのは少し酷である。

というかこの作品を読んでいて、少し話題が逸れるが、
前作において主人公とヒロインは別れとけばよかったと思う。
裏切り者のクソ女が別れ話を切り出した時でもいいし、ラストの病院で主人公が錯乱状態において分かれる事を決断し、母親に『恋人の裏切りと犯罪被害を暴露』すればよかった。
そうなれば母親は『息子を裏切り、ここまで追い込んだこんな娘と付き合わせたくない!』と思うだろう。

そして主人公は孤独に勉強に励み、努力の成果あって1浪で志望校に合格。
そこで真っ当な娘といい出会いをする。
町中でその娘とデートしている時に裏切り者のクソ女と再会。
無視する主人公、悲しみの表情を向ける裏切りクソ女。そこでラストカット。
そうするべきだったと思う。

前作主人公を引き続き今作の主人公に置き、今回のヒロインをそのままヒロインに置く。
そのほうが絶対に前作を読んで憎悪を覚えた読者は納得したと思う。

とにかく、今回のヒロインは真っ当。
主人公に告白されるも、返事は待って欲しいとその理由をはっきり告げる誠実さは大したものである。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2018-09-02 09:36:22] [修正:2018-09-02 09:36:22]

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