ホーム > 青年漫画 > 月刊ドラゴンエイジ > 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない

7.16点(レビュー数:18人)

作者杉基イクラ

原作桜庭一樹

巻数2巻 (完結)

連載誌月刊ドラゴンエイジ:2007年~ / 角川書店

更新時刻 2009-11-25 06:42:33

あらすじ 現実主義の女子中学生・なぎさと、自分を人魚だと言い張る不思議な転校生・藻屑。2人の少女の出会いが、甘く切ない思春期の痛みを呼び寄せる。桜庭一樹の原点といえる小説を気鋭・杉基イクラが鮮烈に漫画化!!

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この漫画のレビュー

7点 Scroogeさん

桜庭一樹の同名小説のコミカライズ。
少女が世界の残酷さと向き合っていく話。


 山田なぎさは、家庭に問題があり早く自立したい。
収入、職業、資格、そういったものを「実弾」と
彼女は呼んでおり、生きていくための「実弾」を欲しがっている。
 転入生、海野藻屑(もくず)は虚言癖の美少女で、
自分を人魚の姫だという。
藻屑はクラスに受け入れられない。
なぎさは藻屑に反感を抱きながらも、懐いてくる藻屑を拒否できない。
 なぎさの兄は、そのような藻屑の言動を、何も打ち抜けない砂糖菓子の弾丸のようだと評する。


田舎町の穏やかで心地よい閉塞感、少年少女の頼りなさや純粋さなどが
よく描けている。
周囲で見守っているつもりで子供を救えない大人たちとの距離感もいい。
かなり重たいテーマなので、気軽に読める漫画ではないが、
好きな人にはたまらないだろう。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-07-12 14:29:03] [修正:2011-07-12 14:30:19]

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