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6.62点(レビュー数:86人)

作者村田雄介

原作稲垣理一郎

巻数37巻 (完結)

連載誌週刊少年ジャンプ:2002年~ / 集英社

更新時刻 2012-08-21 12:47:13

あらすじ 泥門高校1年・小早川瀬那。気弱な性格が災いし、幼き頃よりパシリ人生を送ってきた。だがそのおかげで(?)ズバ抜けた俊足を持つ瀬那は、悪魔のごとき男・ヒル魔によりアメフト部へと引きずり込まれるが!?

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この漫画のレビュー

8点 gundam22vさん

[ネタバレあり]

アメフトというマイナースポーツを題材にして長期連載
で王道を描き切った漫画です。

キャラそれぞれ立ってその描写を上手く挿入している、
ルールが分からなくても作中の丁寧な
説明で世界観に入れる、努力・友情・勝利・
感動と演出が巧みな部分など古典的名作漫画にも十分
並ぶ面白さや熱量を持った作品だと思います。

画力が最初から高めでテンポ良く話が進み、
上手く行き過ぎではありますが、初心者
レベルから全国大会決勝(クリスマスボウル)、その後
オールスターの世界対抗戦まで
纏めた点は評価出来ると思います。
意外に知略、頭脳戦な描写が多いので読んでいて
楽しかったです。

欠点は中盤に最大の山が続いて(西部、神龍寺、
王城の3戦は凄い戦いばかり)
、終盤特に肝心のクリスマス
ボウルがイマイチ盛りあがらず、余韻もあっさりに
なったところ(ただ最後の主人公ではなく脇キャラの伏線を使ったキックで決めたラストは好きでしたが)ですね。
試合展開も途中から細部は違いますが、大量点負け→ギリで逆転のワンパターンになったのも残念でした。
思わぬリードから詰められたがギリで逃げ切るとかいうのも
欲しかったですね。

かなり不評な最後の世界戦はオールスター
顔見せ、どうしても才能で勝てない相手との折り合いというテーマで評価出来る部分がそれなりにあったとは思います。
この競技は短距離走などと同様に人種的に世界では日本
人が才能的に通用しないスポーツですが、その現実を
隠さず掘り下げ考え抜いてました。

上記の欠点はありますが、全体的には良く纏まった名作
と言っても良い漫画だったと思います。この年代で
こういうスポーツ漫画がまだ残っていたという意味でも
貴重に感じます。




ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-09-20 18:33:38] [修正:2013-09-20 18:34:30]

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