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4.58点(レビュー数:39人)

作者花咲アキラ

原作雁屋哲

巻数111巻 (休載中)

連載誌ビッグコミックスピリッツ:1983年~ / 小学館

更新時刻 2011-04-19 17:53:30

あらすじ 東西新聞社は、100周年記念と銘打って、古今東西和洋を問わずに美食の粋を極めたメニュー、 『究極のメニュー』を作る話がもちあがる。 だが、そこは100周年記念。生半可な仕事ではない。 社主自らが試験を行い、それに合格したものを担当に選んだ。が、そこで選ばれたのは、グータラ社員・山岡士郎と、新人・栗田ゆうこだったのだ・・・。 (ちなみに、「究極のメニュー」は連載して20年を超えているというのにまだ完成していない) ときおり、士郎とその強烈すぎる父、海原雄山との確執も交える料理漫画である。

備考 1987年第32回小学館漫画賞青年一般部門受賞。 1988年TVアニメ化。 また1994、2007年にそれぞれ唐沢寿明、松岡昌宏主演による実写ドラマ化、1996年には佐藤浩市主演により実写映画化されている。

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この漫画のレビュー

6点 右から左へ。さん


最近の回は読んでいない。また、読んだことのある回も最初から10巻程度と、ランダムに後の7,8巻を読んだ程度。とても深くは語れないが、読んだ感想をば。以上のことをご了承のほどを。

社会に与えた影響は大きい漫画であろう。学校にすら配置されていたことに加えて、自分の先生世代ですら知っている。生半可な蘊蓄や情報に踊らされてグルメ通を気取っていた人は、この漫画を読んでギクリとしたのではないだろうか。

しっかりとした取材に裏付く料理や食材に関する情報と蘊蓄、おいしそうに料理を見せる画力には感心した。また、ただの料理漫画にとどまらない人間関係の描写。お手本のような料理漫画でありながら、魅せる努力がなされている。

だが、100巻以上も続ける必要のある漫画であったかどうか。こち亀と一緒で毎回それぞれオチをつけて、まとまりのある内容とはなっている。しかしながら、当然ながらマンネリ化、それに伴う陳腐なドラマ演出が見ていてつらい。もう少しコンパクトにまとまった漫画であったならば、さらなる読者を獲得できたであろうし、もっと評価されてもおかしくない漫画である。

他のレビュアーも述べているように、現在では功労賞的な評価が主流となっているようだ。だが、初期のころは漫画としても、しっかりと確立された漫画となっている。それこそ食わず嫌いになっている人には読んでもらいたい漫画。

特に、ジャンクフード、ファストフードがこれほど跋扈している現代でこそ、この漫画の提起するスローフードがもっと見直されてもよいのではないだろうか。ぜひ一読していただきたい。後半の失速を考慮して、良質な漫画、6点の評価とした。序盤だけなら8点を献上したいところであった。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2008-10-21 18:04:57] [修正:2008-10-21 18:04:57]

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