ホーム > 青年漫画 > 漫画アクション > 罪と罰 A Falsified Romance

6.75点(レビュー数:16人)

作者落合尚之

巻数10巻 (完結)

連載誌漫画アクション:2007年~ / 双葉社

更新時刻 2010-03-10 19:38:20

あらすじ “ひきこもり”と援交女子高生。接点のないはずの両者が出会ったとき、ある「計画」が動き出した……! ドストエフスキーの名作を原案に、現代の少年少女たちの抱える闇に迫る問題作。主人公・裁(たち)弥勒(みろく)は、将来を嘱望されて上京するも、大学にもバイトにも行かず部屋にこもる日々……。肥大する自尊心と、過敏な劣等感を持て余す弥勒の脳裏に、ある恐るべき「計画」が宿る!!

シェア
Check

この漫画のレビュー

6点 朔太さん

10巻を読むのが苦しく、正直胃が痛くなるような
悲惨な内容でした。

主人公の弥勒のみならず、ヒロインのエチカの地獄の
ような過去、氷のような心を持つ首藤が見てられない。
自分は資格がある人間という妄想の上、罪をわざわざ
作った挙句にその罪悪感に苦しむ弥勒も見てられない。
それならば、悪事を働いても心を痛めない本当の悪党
たちが、正当化されてしまう矛盾がある。
この世の中が良くならないのは、悪魔のような悪党たちが
自身の罪を感じないことと罰が与えられないため。

本作品でも使われていたが、イジメという隠れた悪事、
しかも大半の人間は見て見ぬふりをして、自身の罪を
自覚すらしない。
被害者は自殺すら常に考えているのに。
そこのところの解決策が提示されない以上、現代の
人間社会は未成熟としか言えない。
未成熟な社会が罪であり、そこでしか生きられない世界が罰なのである。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2021-11-23 17:51:58] [修正:2021-11-23 17:51:58]

罪と罰 A Falsified Romanceと同じ作者の漫画

落合尚之の情報をもっと見る

同年代の漫画

漫画アクションの情報をもっと見る