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7.13点(レビュー数:59人)

作者藤崎竜

原作安能務(訳)

巻数23巻 (完結)

連載誌週刊少年ジャンプ:1996年~ / 集英社

更新時刻 2012-01-19 13:36:19

あらすじ 現代から三千年以上前の古代中国、殷王朝時代。邪心を持つ仙女・妲己に、皇帝・紂王が心を操られ国は乱れた。そんな人間界を救う為「封神計画」が始動した。その実行者として太公望が選ばれ…。

備考 1999年「仙界伝 封神演義」としてアニメ化。原作と異なるストーリー展開で行われた。他PSなどでゲーム化も行われている。また2005年より完全版として18巻が刊行された。

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この漫画のレビュー

10点 朔太さん

1700万部世に出たらしい。
何といっても魅力的な登場人物が続々登場する点で、ワクワクさせる。

まずは太公望。
彼は12歳で両親や家族を失ったらしいが、その悲しみを表面に出さず、
頭脳戦が得意な崑崙一の策士として大活躍かと思いきや、仲間からは
尊敬されない普通の人を装う。
マイペースで飄々としたリーダーは、時に赤穂の昼行燈のように支持されるようだ。

聞仲も素敵な敵役だ。
たった一人で十二仙や元始天尊を撃破していく強さと部下に敬愛される
ストイックさがある(この点、太公望と真逆)。
しかし、何か悲しげな背中が魅力である。

妲己は、典型的な悪女であり、世の皇帝をたぶらかして悪政を引くトンでも女子。
しかし、常に語尾にハートマークを付ける可愛らしい喋り方は憎めない。
表面上の敵役だったことが,後編で分かるので、なお哀れな感じもする。

四不象は、太公望の片腕というか秘書というか乗り物だが、基本は
ツッコミ役である。戦いでボロボロになる時もあったりして、涙を誘った。

そしてラスボス、女禍。
これが登場する頃になると、戦闘の意味や世界感が一気に宇宙的規模、時空を
超えた哲学の世界へと誘う。やや難解な世界感でもあるが、それがまた
サプライズをもって受け入れられたのではないか。

本来は中国明代の小説が原作のはずだが、まったくもってとんでもない漫画に
仕上げてくれた点で、めったにあげない10点を差し上げたい。
感動した。


ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-01-01 07:07:56] [修正:2017-01-01 07:07:56]

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