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5.46点(レビュー数:28人)

作者久保ミツロウ

巻数4巻 (完結)

連載誌イブニング:2008年~ / 講談社

更新時刻 2011-07-28 00:33:24

あらすじ 藤本幸世、29歳、派遣社員。恋にヘタレな、最近流行の草食系男子。人生初の「モテ期」に孤軍奮闘!

備考 モテキ女性陣のその後を描いた4.5巻も発売中

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この漫画のレビュー

5点 ぶるーなっつさん

正直、久保ミツロウさんの描く漫画は、評価はするが苦手、むしろ嫌いなタイプの作品だった。
やはり男性名の女性作家という事もあり、結局描きたいのは女性視点の漫画じゃないのか?要は女性の望む男性像を描いてるに過ぎないのではないか?という疑問が湧くからだ。
しかし、この「モテキ」という作品は、一番「素の久保ミツロウ」像が見える作品ではないかと思う。「非モテ」ならば男女問わず主人公の藤本のような経験があると思う。
「面白い」とまでは思わなかったが、久保ミツロウさんの描きたいものは葛藤して悶々としているコンプレックスを抱えた人間や、自虐に向かう人の姿ではないかと思う。
この人は今まで「あとがき」を書かない(私の記憶では)作家さんだったと思うので、それが逆に「女性作家という事がわからないようにしているんだな」と思えて不満だったが、この作品ではあとがきでも生々しい姿をさらけ出してくれていて、大変好感が持てた。
私にとっては、今まで久保ミツロウさんに持っていたモヤモヤ、不満観を払拭してくれた作品だった。主人公が最後誰ともくっつかないのも、作者が主人公に対してあえて「情けない非モテ」である事に固執したからだと思う。雑誌によっては誰かとくっつくラストを強要する編集者もいたのではないだろうか?(実際、レビューのほとんどがラストが不満だったという感想が多いし)
個人的には、この後の久保ミツロウさんのこの作品のように「素の見える」新たな新作に期待したい。(次回作、どうなるんだろう??)

ナイスレビュー: 2

[投稿:2010-07-31 19:07:04] [修正:2010-07-31 19:14:58]

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