ホーム > 青年漫画 > ヤングチャンピオン > エイリアン9

4.33点(レビュー数:6人)

作者富沢ひとし

巻数3巻 (完結)

連載誌ヤングチャンピオン:1999年~ / 秋田書店

更新時刻 2010-08-06 01:42:03

あらすじ 6年生になった大谷ゆりは、クラス投票でエイリアン対策係に選ばれてしまった。 「エイリアンなんか見たくも触りたくもない!」 そんな気持ちとは裏腹に、エイリアンと戦う為、共生型エイリアン・ボウグの装着を義務付けられてしまう…。

備考 本作品の続編として『エイリアン9 -エミュレイターズ-』『エイリアン9 スペシャル』がある。
2001年よりOVA化された。
また、全3巻を1冊にまとめ、書き下ろしストーリー、イラストを加えた『エイリアン9 コンプリート』も存在する。

シェア
Check

この漫画のレビュー

2点 Scroogeさん

良いエイリアンと合体して悪いエイリアンをやっつける小学生の女の子3人組の話。
なのだけど、物語るつもりが全くない漫画。

説明や意味づけを放棄して読者の感情移入を意図的に拒んでいる。
つまり登場人物が怒ったり悲しんだりしているのはわかる。
(怒鳴ったり泣いたりしてるから)
だが、なぜ怒っているのか、なぜ泣いているのかが読者には不明。

画面が緊迫していれば今戦っているんだろうとは思うが、
味方と敵のどちらが有利なのかはわからない。
ぶっちゃけ味方と敵の区別すらつかない。
かといってデタラメではなく、秩序を保って出来事が展開していく。

この作品においてエイリアンとは読者のこと。
登場人物を観察はできる。しかし理解も感情移入もできない。
絵ヅラを見て可愛いな、気持ち悪いなぐらいの単純な感想でページをめくるか、
描かれていない事を想像して読者が物語を完成させてくださいという事らしい。

凝った作品を読者に媚びずに描き切った事に感心はするが、
その労力は漫画を上手になる事に使ったほうがいいと思う。

意味不明を開き直った本作でも単行本3冊分を読み続けてもらうためには
何らかの物語構造が必要。
本作の場合は友達のために敵と戦うというショボすぎる動機づけがなされている。
読者として怒りそうになったところで、小学生の女の子の話だった事を思い出すまでが連続している。

娯楽性が低くロクでもない作品だが他の作品も読んでみたくなる。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-05-31 14:33:44] [修正:2016-05-31 14:38:36]

エイリアン9と同じ作者の漫画

富沢ひとしの情報をもっと見る

同年代の漫画

ヤングチャンピオンの情報をもっと見る