ホーム > 不明 > ヤングエース > サマーウォーズ

7.5点(レビュー数:12人)

作者杉基イクラ

原作細田守

巻数3巻 (完結)

連載誌ヤングエース:2009年~ / 角川書店

更新時刻 2009-11-25 00:46:52

あらすじ 高校2年の夏休み、健二は憧れの先輩・夏希にバイトを頼まれ、彼女の曾祖母の実家に行くことに。だが、バイトの内容は夏希の「フィアンセ」のフリをする事だった・・・!? 総勢27名のご親戚一同に気おされながらも何とか初日を乗り切った健二。その夜、不審な数学クイズのメールを受け取った健二は、数学好きの虫が疼いて夢中になって解答する。それが大災害の引き金になることも知らずに・・・。

備考 同名の劇場版アニメを漫画化した物。

シェア
Check

この漫画のレビュー

7点 とろっちさん

大ヒットしたアニメ映画のコミカライズ版。

全3巻という短い中で、登場人物それぞれに見せ場を作り、読み応えのある話にうまくまとまっています。
それは話のテーマである「人と人とのつながり」や「家族の絆」にしっかり焦点を絞って描けているから。
軸がブレない作品は強いです。
昔ながらの黒電話で電話をかけまくったり、大事な場面で手紙がポイントになるなど、
デジタルの世界を描きながらも、アナログ的な要素にちゃんとスポットを当てているのも良いところ。
小道具の使い方には多少わざとらしいところもありますけどね。

のんびりした中での緊迫した戦い。
バーチャルな仮想世界での戦いが日本の原風景とマッチして、素晴らしい雰囲気を生み出しています。
作品の展開やテンポはどこか野暮ったく、あまり洗練されていない感じもしますが、
それが逆に良い具合で郷愁を感じさせてくれます。 そんな雰囲気にやられました。
開放感と爽快感が素敵すぎます。
なるほど、この雰囲気は夏じゃないとダメですね。 だからサマーウォーズ。

青年誌に連載されていたようですが、主人公の成長、先輩との恋愛模様、強敵とのバトル展開、
読んでいるときのドキドキワクワク感、そしてすっきり綺麗なエンディング、等々、
少年誌の方が向いていたんじゃないかな、という内容でした。
映画のコミカライズ版としてだけでなく、漫画作品としても良い出来だと思います。 良作。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-09-09 00:56:36] [修正:2010-09-09 01:00:46]

サマーウォーズと同じ作者の漫画

杉基イクラの情報をもっと見る

同年代の漫画

ヤングエースの情報をもっと見る