ホーム > 不明 > BE・LOVE > クーベルチュール

7点(レビュー数:6人)

作者末次由紀

巻数1巻 (連載中)

連載誌BE・LOVE:2009年~ / 講談社

更新時刻 2009-12-12 01:46:17

あらすじ 「そのチョコレート専門店でチョコを買うと、両思いになれる」。
イケメン兄弟ショコラティエが働くチョコレート専門店を舞台に繰り広げられ る、ラブあり、感動ありの連作短編集!!

クーベルチュール――それは、美形兄弟が営むちょっと特別なチョコレート専門店。
仕事と恋の狭間で揺れるとき。
春待ちの恋に悩んだとき。
笑顔と優しさを忘れそうになったとき。
足を踏み入れれば、だれもが知るのです。
みんなに伝えたい、幸せの味を。
あなたの心を優しく溶かす、とびきり温かい4つのお話。

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この漫画のレビュー

6点 booさん

あらすじを見れば分かると思うが、あまりにも少女漫画っぽい設定なので手を出さずにいた作品。良い意味で裏切られた。
まずは美形のイケメン兄弟が人間でまずは安心。女性の理想像というか王子様ではないかと恐れていたのですよ。次郎はまだ謎だけど、一郎の頑なさと不器用な優しさが魅力的だった。物語への関わり具合もちょうどいい。

冬味と春味は可もなく不可もない話。普通におもしろい。
夏味と秋味は私の心の琴線に触れるものがあった。特にパートのおばちゃんの鬱屈とした感情を描いた夏味は引き込まれる。秋味のほうも少年の年上の女性への憧憬と純粋な必死さが上手く表現できていてほろっときた。

ハルコイよりは心に残った話があったのでこちらの方が印象的ではあるものの、物語としてはハートフルだが傑出してはいない辺りがやはり長編向きだなと感じる。演出と締めがうまいから短編もかなり読めはするのだけどもったいない。
話も人物もきれいすぎて隙が無さすぎるのが末次由紀の欠点。要はあまり深みが感じられない。ちはやふるは単純な少年漫画みたいなものなので問題ないが、うまく心情を描いて短いページでキャラを掘り下げることが求められる短編ではそこがどうしても目立ってしまう。
とはいえ今後楽しみな作品であることは確かです。男性にもおすすめ。

夏味の回想での客はまさか原田先生w?巻末漫画もそうだけど、こういうファンサービスはうまいなあ。クーベルチュールのチョコが、ちはやふるに登場することを期待。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-07-24 23:55:08] [修正:2011-10-27 17:56:39]

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