ホーム > 不明 > 別冊少年マガジン > そんな未来はウソである

5.14点(レビュー数:7人)

作者桜場コハル

巻数6巻 (完結)

連載誌別冊少年マガジン:2009年~ / 講談社

更新時刻 2011-10-17 22:08:46

あらすじ 他人が嘘をつくと、それがウソだと判ってしまう女子高生、佐藤アカネ。他人と目が合うと、その人の未来が少しだけ見えてしまう大橋ミツキが、同じクラスに?

備考 単行本はKCDXから発売。

シェア
Check

この漫画のレビュー

10点 nonbiriさん

まだ1巻しか出ていないのに、一体何度読み返したかわからない。
おそらく20回は超えている。
多分それは、ショートストーリーの上手さ・キャラの魅力・台詞など全てがトップクラスだからだろう。
この漫画のオチはどれも素晴らしい。
計算された伏線は所詮、頭を捻って組み立てれば作る事が出来る。しかし、この漫画はふわっとした予想外の落ち方が多く、とにかく桜庭先生独特のセンスとしか言いようがない。
さらにこの漫画について特筆すべきは、特殊能力の設定をストーリーよりも、キャラに活かしているところである。
人の嘘がわかるというのは、人と接する時に、ある意味無敵の能力だ。
だからこそアカネは、人を遠ざけ、静かに過ごそうとしているコミュニケーション能力の低そうなキャラにも関わらず、初めて話すアカネにもガンガン話したり、男子の高山をブンブン振り回したり、動き出すと無敵の対人能力を発揮する。
それ意外にも、セリフの節々から、無言のコマの表情から、アカネとミツキのキャラクターは溢れ出ている。
突飛な能力を持って生まれたとしても、きっと現実はこの漫画みたいな感じだろうと思わせる。
日常の風景にまぎれ、表の顔はどこにでもいる普通の一人で、だけど人と大きく違う物を持って生まれたから、その内には他人にはわからない過去や考え方がたくさん詰まっている。
そんなキャラクターが日常コメディの中で、ふわふわと泳いでいるのが面白くてたまらない。
何はともあれ、色々な所で、この漫画がみなみけと比較されて低評価になっているのは非常に残念だ。
1度目は確かにつかみ所がないかもしれないが、買った人は是非何度も繰り返し読んで欲しい。
みなみけのファンならきっとこの漫画も好きになるはずである。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-08-24 20:43:49] [修正:2011-10-18 00:24:22]

そんな未来はウソであると同じ作者の漫画

桜場コハルの情報をもっと見る

同年代の漫画

別冊少年マガジンの情報をもっと見る