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6.2点(レビュー数:5人)

作者ねこぢる

巻数3巻 (完結)

連載誌ガロ:1990年~ / 文藝春秋

更新時刻 2009-11-25 06:29:41

あらすじ かわいい猫が繰り広げる不条理で残酷な話。

備考 「ねこぢるまんじゅう」「ねこぢる食堂」「ねこぢるせんべい」「ぢるぢる日記」「ねこ神さま」などねこぢる物は多数あり。
ねこぢるy名義は夫の山野一による作品

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この漫画のレビュー

かわいい猫が繰り広げる残酷極まりないかつどうしようもない童話。
ただ個人的には残酷というより狂気的な印象を受けた。

ギラギラの炎天下の中、川辺で一心不乱にうどんを食べるキ○ガイとか
あからさまに工場労働者を差別してたり、ユ○ヤ教にケンカ売る描写など
今じゃ絶対に普通に売れないような過激すぎる表現に加え、不条理で脈絡なく
進んでいく展開が余計に作品の味である不安定さに拍車をかける。
どうも作者の見た夢を元にしたストーリーが多々あるようで人間の底知れぬ
深層心理を覗いたような錯覚に陥り、下手なホラー作品を読む以上に
なんとも言い知れぬ薄気味悪さを感じた。だがそれがいい。
初めて読んだときの衝撃度を加味して7点。

現在作者の夫である「ねこぢるy」こと山野一氏のHPで
本作品に収録されている「かぶとむしの巻」が無料で読めるので(暴力的表現があるので注意)
一読して心に何か来る人があれば古本屋なんかで探してみてもいいんじゃないでしょうか。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-04-29 15:36:30] [修正:2008-04-29 15:36:30]

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