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6.87点(レビュー数:16人)

作者西条真二

巻数27巻 (完結)

連載誌週刊少年チャンピオン:1994年~ / 秋田書店

更新時刻 2010-11-11 00:20:15

あらすじ 祖父の経営する中華料理の名門・五番町飯店で働いている五番町キリコは、勝つためにはどのような手段を選ばない秋山醤とことごとく対立する。

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この漫画のレビュー

7点 とろっちさん

「料理は勝負!」 「勝つためには容赦しないぜ!」
初期の美味しんぼとかクッキングパパとかとは対極にある料理漫画。
ミスター味っ子ぐらいからバトル形式の料理漫画が増え始めましたが、これはその最たるもの。

「そんなに勝ちたいのか? ケンカを売り歩くのがお前の料理か?」 「そうだ!」
食べた人を喜ばせる料理なんてものには見向きもせず、相手に勝つためだけの料理、もっと言えば
相手を負けさせるためだけの料理なんてものも平気で作ります。
相手の料理をマズく感じさせるための料理だとか、審査員の舌や人格までも破壊する料理だとか。
そんな主人公・ジャンのキャラの濃さが特徴的ですが、彼は悪意の塊のような存在かと思いきや、
素直でかわいいところもあったりして、何だか憎めないキャラだったりします。
ジャンよりもっと憎たらしいキャラが大勢出てくるのもそう感じる一因かもしれません。

ゲテモノ漫画と評されていることに個人的にはちょっとビックリです。
まあそのインパクトは確かに大きいと思いますが、全27巻、3桁に達するであろう登場料理の中で、
ゲテモノと言えるのはほんの一部なのに。
常任の料理監修の人が相当厳しかったらしく、また取材協力として常に多数のホテルや料理店の名が
挙がっていることもあってか、出てくる料理自体は基本的にまともです。
ただジャンの調理方法やその描写の仕方がかなりグロかったり異質だったりするので、
そこで合わない人が出てくるのかもしれません。

まあそんなこんなで料理があまり旨そうに見えません。
もっと正確に表現すると、実際に食べてみれば凄く旨いんでしょうけど、意表を突くような料理が多く、
作り方が複雑・高度すぎて味が想像できないんですね。
だから実食のシーンでも(食欲的に)何かいま一つ盛り上がってこないです。
でもバトルが面白いのでついつい読み進めてしまう、変な料理漫画です。

続編「R」ではジャンが真っ当な料理しか作らなくなってしまっているので、
こちらの方が読んでいて楽しいですね。
ちなみにコミックスおまけページの料理レシピは簡単に作れるものが多くてなかなか良いです。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-02-28 01:24:49] [修正:2011-02-28 01:24:49]

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