この漫画のレビュー
6点 s-fateさん
いさぎよく最初から「料理は勝負だ」で通してしまった料理マンガです。主人公があまりにも独善的かつ話の始まる前にジイさんに幼少からこっぴどく鍛え上げられているので、よくある付け焼刃的な努力の描写もほとんどなく、とにかく料理勝負。
過去に料理勝負よりのマンガといえば古くは「包丁人味平」がありますが、あの作品も後半カレー戦争でスパイスの調合を極めるあまり麻薬に行き着いていましたが、この作品は序盤から一服盛って体が動かなくなる料理とか笑いが止まらなくなる料理とかを、勝つために、または確信犯的に作ってしまいます。序盤でこれでは27巻ある時点で、料理のメニューのインフレが起きると予想できますが、まぁそのとおりのオチになります。
また基本中華料理で、きっと食べればうまいのでしょうが、身近じゃなさ過ぎるものが多くて、うまそうとか、ちょっと作ってみるかとか、そういう気がまったく起きないのも特徴です。
個人的には濃い作風でワンパターンをごまかしている印象はありますが、一応一通り読めるので6点としておきます。
評論家大谷の舌に嘘をつけないツンデレぶりが今となると笑えます。
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[投稿:2011-08-29 16:52:06] [修正:2011-08-29 16:52:06]