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6.75点(レビュー数:4人)

作者樫木拓人

巻数9巻 (連載中)

連載誌ハルタ:2012年~ / エンターブレイン

更新時刻 2013-08-22 02:44:21

あらすじ 森の奥で暮らす、身長9センチのふたりの小さな女の子の愉快で穏やかな日常劇。

備考

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この漫画のレビュー

7点 Scroogeさん

ハクメイとミコチという2人の女性の暮らしの物語。
ハクメイとミコチは小人で本作に「人間」は登場しない。
虫や動物と会話したりしながら、2人は穏やかに日々を暮らす。

ここに描かれているのは技術と自然の関係性。
小人、虫、動物はもちろん「人間」ではないが、
彼らの暮らしはとても「人間らしい」。
自然に技術と手間隙をかけて恵みを享受し、調和して生きている。

長い時間をかけて洗練された生活の知恵に対して、素朴な尊敬と賞賛がある。
2人の主人公はともに技術者で、ハクメイは土木、建築、工芸といった男性的な技術を体現し、
ミコチは食、織物、染物などの女性的な技術を体現している。
彼女らの技術的な工夫や発見の喜びも詳細に描かれている。

この世界には調和のとれた循環があるだけで、何も変わっていかない。
その意味では1巻でも3巻でもやってることは同じだ。
今後、大いなる転換を迎えるのかあるいはこのまま世界が維持されるのか。
ほのぼのと読み進めたい。

雑感
演出上、ほぼ全てのコマが物で溢れているので、どうしても読むスピードが遅くなる。
じっくり読ませたい意図だろうが、白黒なのでいささか辛いところもある。
これがアニメで色がついていれば、より見やすいのになぁと思うことがある。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2015-10-28 16:37:26] [修正:2015-10-28 16:39:49]

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