シャカリキ!
作者:曽田正人
雑誌:週刊少年チャンピオン
レビュー全文
8点
:オカシューさん
自転車ロードレースの世界を描いた熱ーい男達のドラマ。
まさに熱血、精神力が勝負を多く支配する。私の好きなタイプの漫画だ。
BSのマンガ評論番組で出演者の一人がある人気漫画を指してこう言った。
「気合いの強い方が勝つという、いわゆるバカ漫画。」
もちろんこれはそのタイプの漫画全般を某人気漫画を例に挙げて批判した訳であるが、私には納得できかねるモノであった。
理論武装した漫画が必ず面白いとも限らないし、穴だらけのストーリーも上手い作家にかかれば魅力的な作品に早変わりしたりする。
血も涙もないロボットのお話で無いのだから、根性論も人間ドラマには有効に働く時もある。
なにより若年層が入り込みやすい。大人を納得させるような面倒な説明を入れるより主人公の雄たけびシーン一つの方が漫画として正しい時もあるのではとも思う。
そんでもって「シャカリキ!」だ。
練習風景も多く描かれ丁寧に創られてはいるが気合い勝負の展開も多い。
友人の声援で主人公のパワーは復活するしタイヤがパンクした自転車をかついで坂を登るシーンなどノリで読めない人には辛い所もあるかもしれない。だけど知るもんか。
この熱さははずせない。はずせないんだ。
シャカリキがシャカリキでなくなってしまう。
さぶいぼが立つほどの熱血を、血液が逆流するほどの熱血を。
美術品や骨とう品の評価は高名な評論家の言う事が正しいであろう。
しかし少年漫画は違う。テレビに出るようなおっさん評論家の言う事よりもそこいらの小学生の評価の方が正しかったりもする。
だから昔も今も気合い漫画は子供たちに受け入れられ読み続けられている。
バカ漫画とは少年漫画では褒め言葉だ。
バカバカしいほど熱い展開、熱いキャラ。
「シャカリキ!」は気合いで読むのがよいでしょう。
[ 2009-12-27 16:54:54]
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