エグゾスカル 零
作者:山口貴由
雑誌:チャンピオンRED
レビュー全文
2点
:Scroogeさん
作者の過去の作品「覚悟のススメ」のキャラクターが登場する。
世界観や作品のテーマは異なっており、直接の続編ではない。
「エグゾスカル 零」は他に類のない珍しいヒーロー物語になっている。
すなわち敵がいない。
ヒーロー物語は、味方を助け敵を倒すものだ。
主に暴力を用いて敵をやっつければ状況が好転する。
目に見える脅威とその排除、それがもたらす不安、安心、爽快感がヒーロー物語の面白さだ。
だが、「エグゾスカル 零」では敵はいない。
「エグゾスカル 零」での人類は絶滅寸前だ。
遠い遠い未来において人類が種族の寿命を迎えている。
もはや人類は滅ぶしかない。そこにヒーローが目覚める。
人類は過去に敵を打ち破ったヒーローを何人も冷凍し保存していた。
人類は滅ぶ、倒せる敵はいない、目覚めたヒーローは人類に何をしてやれるか。
というのが「エグゾスカル 零」のテーマ。
マンガとして「エグゾスカル 零」を評価するとどうしても辛くなる。
テーマ設定が読者にまず解りにくい。
テーマが理解したとして、何も面白くない。
作者はありふれたヒーロー物語の限界を感じ、先を描こうとしたのだろう。
しかし、マンガの先は描くことができなかった。
[ 2015-05-09 13:11:08]
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