太陽の黙示録
作者:かわぐちかいじ
雑誌:ビッグコミック
レビュー全文
10点
:鈴森一さん
素晴らしい面白さです。「論より読むべし」で終わりです。
それではレビューらしくないので、かわぐちかいじ氏の他の代表作と比べて、この作品が優れていると思う点を考察してみました。
この作品でも、かわぐちかいじ氏の他の作品と同じように、軍事的政治的なできごとがどんどん起こります。
この作者の場合、軍隊などに興味のない人にはよくわからない軍事的でマニアックな展開が続いて、グダグダになることが時々ありますが、この作品に関しては、そういうところはほぼありません。
なぜなら、軍事的政治的な出来事に対する、指導者の思惑や感情がわかりやすく描かれているからです。
軍事や政治に明るくない読者でも、その出来事に対して各指導者がどんな気持ちでいるのか、ということは感情的に理解できます。
それなので、専門的で理解できない用語等が出てきたとしても、それほど気にせずに読み進めていくことができるのです。
ヒューマンドラマの部分が根底にあることが、この作品をものすごく読みやすくしています。
個人的に、かわぐちかいじ氏の最高傑作だと思います。
もちろん、エンターテイメント作品としても最高におもしろいです。
文句なしの10点です。
未読の方はぜひ読んでみてください。
[ 2011-03-28 23:50:40]
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