鬼滅の刃
作者:吾峠呼世晴
雑誌:週刊少年ジャンプ
レビュー全文
4点
:Scroogeさん
舞台は大正時代の日本。鬼に家族を惨殺された少年が主人公。
半分ぐらい鬼になってしまった妹を連れて鬼と戦うバトル漫画。
主人公は仇を討ち、妹を人に戻せるだろうか?
とても良い漫画。物語の導入が丁寧。
家族を殺された悲しみや残った妹が鬼になってしまった絶望、
力を手に入れるための修行の苦しみや師匠・兄弟子の支えなど、
主人公に感情移入させるための仕掛けがみっちりと詰まっている。
鬼とのバトルも小気味よいアクションがスムーズで見やすい。
キャラクターデザインも秀逸。
鬼の禍々しさや主人公の正直さ、妹の儚くも恐ろしい美しさが、十分に表現されている。
作者の狙いではないかもしれないが、微妙にザラついた絵柄も大正時代のイメージにあっている。
かなり重たい話でスプラッタな描写も多いが、緊張を緩和するコメディリリーフも面白い。
弱虫で泣き言ばかりだが気絶すると無敵になるって便利なキャラだなぁ。
冒頭から中盤にかけてほぼ非の打ちどころがなく、誰にでもオススメできる。
ここからクライマックスへどう盛り上げていくか、連載が気になる作品のひとつ。
単行本10巻以降、似たような展開が続く。
恐ろしい敵→苦戦→味方奮闘→圧倒的にピンチ→味方死亡+主人公ボロボロ→一発逆転。
大味でメリハリが失われた。
[ 2017-01-16 12:48:05]
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