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風の谷のナウシカ
作者:宮崎駿

雑誌:アニメージュ

 レビュー全文  

7点  :gundam22vさん 

アニメ映画は名作として有名。
映画化された部分は実は第一部完的なもので、まだまだ先
があったという事実だけでも驚きでした。

それが今度は打って変わって、テーマが難解かつ複雑な多勢力の物語になって読み応えはあります。基本欝系の暗い話が
続くのでそこは覚悟が必要ですが。

キャラとしてはアニメでは小物王女だったクシャナがこっちで
大物感の出た人物になっており、これには驚きましたしね。

主人公ナウシカも光を人類に示す、救世主的なアニメの扱いではなく、進む道を示すだけで責任は取らないというキャラに最終的になりますし。その道が非常に厳しいもので、ナウシカの決断含めて彼女を非難することすら可能になるものだという辺りが、この作品
の含蓄に富むところで考えさせられます。

「なんであんなマスク程度で腐海で人が生きられるの?」という
突っ込むだけ無駄そうな話が、ラストの実は伏線だったというのに
一番驚きましたね。

ただ、言われてるように漫画としては、作者がアニメ監督なだけあって、絵は綺麗なのに読み難いです。これで話が暗く難解なのだからそこはなんとかならないのかと思いました。

話もすっきりはしませんし、なんだかんだで色々な点を綺麗に整えたアニメの方が、比較すると漫画より上だったかなという気はします。それでもアニメを視聴した上で、この作品も知名度もっと
高くても良いのにという作品ではありました。

出来ればこっちもアニメ化して数クールで作っても面白い
なと思うのですが、今のジブリの作品傾向とは違うので、難しそう
なのが残念です。


[ 2011-02-18 04:01:22]
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