御緩漫玉日記
作者:桜玉吉
雑誌:コミックビーム
レビュー全文
9点
:FSSさん
ある意味、エッセイ漫画の最終進化形と言っても過言ではないかも。まさに心身を削って描いている。
日記形式やノンフィクションである事が大前提であっても、必ずしも実際にあった事を正直に描いているとは限らない、もしくは作品として客体化した地点で作者の真実からも離れていく、という点が、漫画や小説だけに限らず、受け手と送り手の双方が抑えておくべきポイントであり、そういう意味において、この作品における「現実と物語(虚構性)との重ね合わせ」の手法は非常に独特で興味深いものがある。
そうして現実の人間関係や自分の身の周りの出来事をカリカチュアライズする事で、現実の中に見え隠れする真実をより強烈に浮かび上げる事に成功してる。それこそ自分の心身を削るような思いで描いているがゆえに強烈に訴えかけてくるものがある。
しかし、この作品の面白さと危うさは、これまでのシリーズ(?)の経緯や作者の性格などを知っていて、かつまた、そんな作者自身の煩悶や自己否定などに感情移入できる程度に大人の読者でないと、たぶん伝わらないのが惜しい。
[ 2008-02-11 11:17:22]
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