皇国の守護者
作者:伊藤悠
雑誌:ウルトラジャンプ
レビュー全文
8点
:souldriverさん
この漫画の持ち味は、特殊な世界を舞台としているにもかかわらず鋭い現実感覚を持ったリアルな人間描写にある。
虚栄と自己嫌悪という二面性の葛藤と戦いながら敵とも戦う、そんなネクラな主人公・新城君の人間像がこれまでになく魅力的。
また戦闘時の緊張感や各人物の思考回路の表現が秀逸。
小説が原作だけにさすがに戦況の設定もバランスよく練られてて、八方塞がりな状況をギリギリ切り抜けていく様子が適度なスリルと爽快感を与えてくれる。
修羅場を潜る度にだんだん神経が麻痺していき、死に対して鈍感になっていく感じがよく表現されてるのも上手いなーと思った。
画力も高く、重要な場面での構図の大胆さには目を見張るものがある。
少し人を選ぶかもしれないけど、この迫力と緊張感に満ちた展開は一読の価値あり!今最も注目してる作品の一つ。
(07.10.11追記)
…とかなりの期待を寄せてたのに、急に連載が終わってしまったらしい…。まだまだこれからという感じだっただけにすごく残念。
どうやら原作者とのトラブルが原因らしいので、なんとか和解して再開されることを願ってます。
[ 2007-06-21 14:47:31]
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