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皇国の守護者
作者:伊藤悠

雑誌:ウルトラジャンプ

 レビュー全文  

8点  :Mサトゥーさん 

通読した感想です。

洋上の小国「皇国」に突如強大な帝国軍が上陸する。
皇国軍は北の原野で決戦を挑むが敗北。
再起かけて敗走する友軍を救うため、新城直衛は剣牙虎部隊(サーベルタイガース)を率いて絶望的な遅滞戦にのぞむ・・・。

とにかく面白いです。
上の粗筋だと、まるで新城が英雄のようですが、新城は「英雄」ではありません。戦闘の前には震えが止まらず、非情な作戦を実行した後は苦悩する・・・そういう男です。
その新城が圧倒的な帝国軍と戦うわけです。皇国の命運を背負って、血に狂いながら。


ペンでガシガシかいたような力強い絵柄で描かれる登場人物たちは敵味方を問わず印象的で、忘れがたい存在感があります。
そして、その絵柄で描写される戦場は本当に素晴らしいの一言に尽きます。

剣牙虎や天龍、導術などのファンタジーな要素も違和感なく作品の中に取り込んでいます。

全5巻と短く、その後が気になる終り方ではありましたが、一応巧くまとまっていて一つの作品として完結しています。


[ 2009-04-08 23:58:30]
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