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範馬刃牙 SON OF OGRE
作者:板垣恵介

雑誌:週刊少年チャンピオン

 レビュー全文  

6点  :FSSさん 

前作「バキ」で完成した、「予想は裏切り、期待も裏切る」板垣流は新シリーズでも全開。

相変わらず無駄な時間稼ぎや肩透かしな結末が多すぎる。

特にゲバル編はひどい。勇次郎、オリバに並び、各国に動向を監視されるほどのアンチェインなのに、結局、こいつもオリバの単純パワーの前に敗れるオチ。これまで同様、オリバはどんなに攻撃されてもダメージが無く、そのまま力で相手を捻じ伏せるというパターン。花山もジャックも同じタイプなのでさすがにこういう戦い方は見飽きた。一方、ゲバルもラストでモノ凄い「地球パンチ」を出しておきながらあっさり顔面潰されて終了。と言うか、あのシーン自体、幻覚なのか実際にあったのかも不明なまま。撃ったのなら空中のオリバがどうやってパンチをかわしたのか説明されていない。明らかな手抜き。

さらにメインである「バキvsオリバ戦」も輪を掛けてひどい肩透かし。「勇次郎を倒すためには小細工なしでオリバを倒さなくてはならない」という理屈は分かるが、入所当時、顔面を殴ってもまるっきりダメージを与えられなかったバキが、どうして何の修行もせずに、わずか数日後に勝てるのか説得力が皆無。結局、いつもの「範馬の血」という反則技のおかげで勝てたというだけ。そんな事では読者は納得できないし、何より格闘漫画としての醍醐味が無い。修行をしてない分、スーパーサイヤ人よりも戦闘力アップに説得力が無い。死刑囚編同様、バキがパワーアップしたんじゃなくて、オリバが弱体化したようにしか見えないのが問題。

さらに現在のピクル編に至ってはほぼ暴走と言っても過言ではない。確かに意外な展開にインパクトはある。出てくるキャラも魅力的だ。だから文句を言いつつも見てしまうのだが、その場のインパクト以上にキャラの魅力を引き出した中身のある戦いになっているかは甚だ疑問と言わざるを得ない。
[ 2008-02-14 17:15:48]
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