デカスロン
作者:山田芳裕
雑誌:週刊ヤングサンデー
レビュー全文
8点
:Sealさん
前から欲しかった漫画だったので久々の大人買いをした。嫁にはこっぴどく怒られましたが。
山田芳裕が陸上の十種競技を題材に描いた作品。
まだこのころの絵は荒削りだが、山田芳裕らしさはこのころから健在です。
あの過剰なまでに遠近法を駆使した構図の迫力ある見開きは圧巻。
主人公は数々のライバルたちと死闘を繰り広げていく。
勝利のためなら手段を選ばない者、自らの生き方に誇りを持って戦う者、自分の命を燃やして挑む者、
そして全てを兼ね備えた王の中の王オブライエン。
彼らに比べると主人公万吉の強さには説得力が無い。
強いて言うならその突き抜けた馬鹿さが彼の強さの源だろうか。
投擲種目の時の「おぎゃぁああ!」っていう叫びはツボだった。
展開が読めちゃう事とか、多少の無理やり感はその絵の迫力の前では霞んでしまう。
山田芳裕の絵には全てを納得させてしまう力強さがある。
リアリティー重視の人にはおすすめしませんが、読んで爽快な気分になれる作品だと思います。
[ 2009-09-23 14:04:37]
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