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るろうに剣心―明治剣客浪漫譚―
作者:和月伸宏

雑誌:週刊少年ジャンプ

 レビュー全文  

10点  :祝子さん 

映画を観てから、原作を読みました。
幕末から明治へ移り変わり、サムライ、剣客達の価値観が時代に合わなくなって来ていた時に、
人斬り抜刀歳として評価されていた剣心が、贖罪で全国をるろうにしていたのが、そもそもの始まりだったと思う。
しかし、刀を置いても、敵も味方も、人斬り抜刀歳としての強い剣心を評価して、仕事を依頼して来たり、闘いを挑んで来る話しであるのが、「ドラゴンボール」や「北斗の拳」あたりの闘いとは
違って、新しかったと思う。

ただ、これ、少年向けのジャンプで連載するには、もったいなかったのではないでしょうか?
少年達が歴史を理解しているか、贖罪が分かる精神年齢かと考えると、青年誌のほうが良かった作品かも知れない。

アクション好きの少年達には、贖罪を感じて「るろうに」していた剣心の誓いが理解出来たか、理解出来たとしても、「つまらない」で終わってしまったのでは?

一貫した「殺さず」の誓いと、贖罪でるろうにをしている剣心を語るには、京都編以降の、巴が出てくる「追憶編」は大切な要素である。
そして、愛を知り、かけがえのない人を失う悲しみを、剣心は、巴を失うことでようやく知るのだから。

そして、娘や姉を殺された悲しみを背負う、縁と父親のおいぼれの、悲しみを描くことで、

人を軽々しく殺してはいけないと読者も知ることになる。

薫を殺すかどうかは、それさええがけていればどうでも良い。

なんだかなあと個人的に思ったのは、Overの剣心達のその後である。




[ 2014-09-04 02:18:50]
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