マテリアル・パズル
作者:土塚理弘
雑誌:月刊少年ガンガン
レビュー全文
8点
:booさん
魔力を分解し再構築することで様々なものに変換するマテリアルパズルという魔法がこの漫画での戦闘手段になる。要は能力漫画だけど、このパズルという設定をわりかし上手く使っている。
シリアスな戦闘シーンの中にこれでもか、とギャグを入れてくるのがこの漫画の特徴。元々ギャグ漫画家なのでかなりおもしろいが、TPOを無視して挟んでくるので苛々する人もいるだろう。ここは人を選ぶ。
基本的には世界滅亡の際に主人公3人に起こった謎を解いていく物語に能力バトルやギャグ、ミカドの成長を絡めた少年漫画。
無駄なストーリーがなく、伏線の張り方、回収の仕方が上手。このストーリー展開は構成力に長けているからこそだろう。
ハンターハンターの影響も感じるが、この作者には本格的な頭脳戦を書ける才能はないようで惜しい。キャラの強さも相性次第で勝敗が読みにくいので戦闘はおもしろいのは確か。しかしどうしても故意にずらした感が出てて、そういう所でもやはり戦闘ではなくて物語を楽しめる人向けと言える。
絵は致命的に下手なのだが、そこで敬遠するのはもったいない作品。漫画書くのはうまい作者だと思うので。
現在0章としての位置づけのゼロクロイツが連載中。しかしやっぱり本編が早く読みたいな。
[ 2007-10-06 20:31:25]
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