三国志
作者:横山光輝
雑誌:月刊コミックトム
レビュー全文
6点
:DEIMOSさん
歴史大河をエンターテイメントまで昇華させた横山光輝漫画。
その中でも、最も多くのファンを獲得しているのがこの「三国志」。
描かれるのは、劉備玄徳の台頭〜蜀の滅亡まで。
前半は、キャラクターの出入りが激しくイマイチのめり込めない。しかし、孔明が出てきてからは加速度的に面白さを増し、20巻前後(文庫版)では蜀の武将が次々と命を落としていくのだが、このあたりで横山光輝版「三国志」はピークを迎える。そして、司馬懿VS孔明を経て、物語はゆるやかに収束する。
淡々としているのだが、場面場面ではしっかりとした構成を持っており、その煩雑さを馬鹿にすることはできない。しかし、今時の演出過剰なエンターテイメント漫画に慣れた読者にすれば、物足りなさを感じるかもしれない。
三国志の面白さのエッセンスに触れるには良い機会となる本だと思うし、人生教訓を抽出することも容易である。
これは良書。
[ 2008-04-18 23:31:31]
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