ほしい漫画が見つかるサイト・漫画レビュー.comへようこそ

シュート!
作者:大島司

雑誌:週刊少年マガジン

 レビュー全文  

7点  :とろっちさん 

キャプテン翼の次に長く続き、キャプテン翼の次に売れたサッカー漫画。

自分と年齢の近いサッカー経験者なら、「必ず」と言ってもいいほど
ヒールリフトやクライフターンを練習したことがあるはず。
うちのチームなんか皆で真剣にフラッシュパスの練習をやってました(もちろん遊びで)。
かく言う自分も、試合中にダブルヒールを試みて監督にかなり怒られました。

そんなこんなで当時のサッカー小僧にかなりの影響力を及ぼしたこの作品。
この頃はサッカー漫画も今ほど多くなく、比較対象となるのがキャプテン翼やリベロの武田など。
それらに比べるとずっとちゃんとしたサッカーをやっていたのが妙に新鮮でした。
この作品の良いところは、主人公だけでなく脇役もしっかり描き、活躍の場を作ってあげていること。
それによってそれぞれの選手にかなりの思い入れができ、作品に親しみやすくなっています。
平松や神谷なんかはトシよりずっと活躍していたかもしれませんけど。

冬の静岡県予選決勝までは本当に好きでした。
その後は「困ったら最後にトシが点を獲る」パターンが横行してしまい、
試合の緊張感やワクワク感がなくなってしまったような気がします。
現実にそういう選手がいれば凄く頼りになると思いますが、
残念ながらこの作品ではどうしてもご都合主義みたいなところだけが鼻についてしまいました。
あと、アイドルとかの展開もはっきり言って全く不要でした。

当初はちょっと大人っぽくて熱い、本格志向の少年サッカー漫画でした。
この後のシリーズは、どんどん安っぽい感じになってきて、どうにも悲しい限りです。
[ 2010-03-15 22:19:03]
  とろっちさんのページへ
 この漫画のTOPへ
このページの上に戻る
[家]ホーム
 ランキング
 漫画を検索
[MAIL]お問い合わせ
漫画レビュー.com