Dreams
作者:川三番地
雑誌:マガジンSPECIAL
レビュー全文
7点
:ITSUKIさん
今回はちょっとイレギュラー的なレビューを。
既刊全巻を持っているわけではないです。
本作は週刊少年マガジンにて「今週は一体何球ボールを投げるのか」が話題になるほどのゆっくりペースで連載開始。
後にマガジンSPECIALに移籍となり、作者の病気などで休載をはさみつつ現在も連載してる長期連載マンガです。
自分が小学生の頃から連載してます…w
現在ではリアル指向の野球漫画も珍しくないですが、科学的な観点から野球を分析し、難解な理論などをネタにした作品として当時は結構新鮮でした。
主人公の久里は茶髪のロン毛、ガムを噛み素行は悪くすぐ怒る。
しかし見た目に反して野球に対しては誰よりも真剣で、人一倍ストイック。その努力によって得た技術は超一流。
そんな久里が「高校球児なのになんだアイツは」と高校野球をまるで神聖化している周囲からの「負の期待」を軽々と打ち破っていく様が痛快。
久里のセリフの数々が一流と凡人の差を如実に表す様なものばかりで、スポーツをやってる方なら「成程」と感じるものもあるのでは。
ずば抜けた才能と技術をもつ久里がチームを引っ張り、相手の弱点を攻略し勝ち抜いてくというのがこの作品のパターンです。
久里が一体どんなアドバイスをしてくるのか、とても楽しみでした。
がしかし、盛り上がりの頂点をすでに予選決勝戦で迎えてしまっています。(甲子園一回戦はまだマシですが…)
決勝で遂に久里が「今の自分の限界」を見せてしまうからです。
限界を超えてしまっては後はインフレあるのみ。
カツオより後は魔球の量産、月刊化による更なるペースダウンなどでどうもイマイチです。
ちなみに、コミックスの他に文庫化もされていますが、予選決勝までしか文庫化されていません。
予選決勝までで読むのを止めるのは正解だと思います。
文庫版がキリ良いとこまで出ているので、この点数はそこまでの点数です。
[ 2011-02-18 00:00:16]
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