それでも町は廻っている
作者:石黒正数
雑誌:ヤングキングアワーズ
レビュー全文
8点
:北海流双さん
1巻を読んだだけでは、今いちハマれなかったのですが、
3、4巻と読み進むにつれ、かなり面白く読めました。
基本的には日常ギャグ漫画の範疇に入るのでしょうが、
ミステリー、SF(藤子F氏の言う所の少し不思議)的な非日常世界の話、
人情、郷愁を感じる類のエピソードが所々に盛り込まれ、
単にそれだけでは括れない作品です。
作品の随所に散りばめられた伏線や小ネタの完成度が高く、
かなり創りこまれた印象を持ちます。キャラ一人一人の個性が
きちんと描き分けられており、言動行動に不自然さを感じません。
タイトルに「それでも町は廻っている」とあるように、
作者は一歩引いた冷静な視点を持っているようで、
その確立された世界観が、主人公視点以外の作中世界の流れや
しっかりとした伏線に繋がり、物語を単なるドタバタ劇に
終わらせないものとしています。
[ 2010-05-09 05:02:10]
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