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黒い羊は迷わない
作者:落合尚之

雑誌:週刊ヤングサンデー

 レビュー全文  

6点  :赤い車の男さん 

1巻を読んだとき、正直あまり好きになれなかった。
「洗脳」「復讐」「心理」「宗教」
いかにも中学生の頃の僕がが反応しそうなB級サスペンス的な内容になんだか恥ずかしくもなったせいだ。
絵もヘタだったし、キャラクター作りも荒い。

それなのにこのマンガにそれなりの評価をしているのは、早い話、2巻がおもしろかったからだ。

2巻のおもしろさは、自分を見失いつつあるいじめられっ子にスポットを当て、1巻の主役二人が脇役に回ったところにある。
このいじめられっ子の少年が感情を爆発させる姿は間違いなくこの作品全体を通してのハイライト。
まるで中学生の頃の僕の心の内をそのまま表現したんじゃないかと思うぐらい心に響いてきて共感し、ちょっと感動してしまった。
(このシーンのために『黒い羊は迷わない』を読む価値はあると断言」してしまいます。) 

惜しむべきは今後の話のパターンや方向性が見えてきた途端に、作品自体がどうやら打ち切られてしまったこと。
(ヤングサンデーは時々こういったアホなことをするから嫌いなんだ。)
少なくともあと4巻は続けられたはず。残念だ。

[ 2006-12-10 22:26:42]
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