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藤子・F・不二雄 異色短編集
作者:藤子・F・不二雄

雑誌:短編集

 レビュー全文  

9点  :なけなけさん 

様々な「すこしふしぎ」な設定で物語が進行していく短編作品。

頭の中が凝り固まったときに読むと、頭の神経が解きほぐされる感覚を覚える。普段のものの考え方とは違った視点を提供してくれる。

食欲はおおっぴりにしてもよいが、性欲は恥ずべきことである
人は人を殺してはいけない

これらの自明の理(とされている)について、作者はこれらの価値観とは全く逆の架空世界を描き、この常識に対して疑問符を投げかけている(『気楽に殺ろうよ』)。話に出てくる医者の言い分も説得的だ。

「常識は常識、当たり前だ」、と思い、そこで思考停止しても生きてはいけるが、それでは人生つまらない。世間の常識に囚われず、新たな視点を手に入れるための頭の体操の場を与えてくれる作品―噛めば噛む程味が出てくるスルメ的作品―だと思う。
[ 2010-01-13 02:36:18]
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