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狂四郎2030
作者:徳弘正也

雑誌:スーパージャンプ

 レビュー全文  

6点  :notatallさん 

頑張ってこの点数かなぁ

最後まで読んだし、エレベーターで抱き合う二人にうるっとも来た。


下卑たエロとのコントラストで、見え隠れしてるテーマが崇高に見えてきそうな感じもするけど、

要は、
権力(衆愚による独裁)VS個人の愛

ロマンチストであれば、個人の愛が最終的に逃避行という形で勝ちえたことに感動できるのかもしれないが…


衆愚や独裁は、結局のところ個人の利益の追求によってもたらされるような気がする。
その意味で、主人公は同じ穴のムジナ。

彼がヒロインのために踏みにじったものの数々と、その後踏みにじるものを考えたとき、それでも彼らは美しいだろうか?
二人して権力の側に取り込むことができるなら、
彼らは最も酷薄な為政者になりうる素質を持っているように思う。
自分達の愛さえ貫ければ、何ものも省みないのだから。


テーマは結局、
人々による醜さの中に輝く、個人の醜さへの礼賛?
二人の愛が美しく見えるのは、
二人以上に周囲が醜いからに過ぎなくないか?


まぁそもそもが、度を越えた非現実的仮想社会の話だから、ヒマつぶしにはいいかも?

誰かからのメッセージを受け取るとき、
一歩も二歩も引いて客観視する姿勢が大切と再認識させてくれた点で+1しているw
[ 2011-07-09 16:48:14]
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