鉄腕アトム
作者:手塚治虫
雑誌:少年
レビュー全文
9点
:鹿太郎さん
漫画史をひも解けば必ず目にする古典中の古典。
浦沢先生によるリメイクも話題ですし漫画基礎知識としてぜひおさえておきたい作品。
初期手塚の代表作なので作品を通して手塚先生のレベルアップが画風・作風ともに感じられます。
ペンタッチがどんどん洗練され、より美しく滑らかな描線へと進化していく様はそれだけでも一見の価値あり。
それでも後期の手塚先生の作品と比べると細かい設定部分や古さゆえのビジュアル面など欠点あげつらうことも出来なくは無い。
アトムの等身なんかもエピソードや時期によって成長したり退化したりしていますし。
しかしそんなことはこの作品が持つ歴史的な価値に比べたらあまりにも瑣末なことでしょう。
この作品のロボットと人間を通して人種差別うんぬんへの問題定義というのは今でも現役のテーマであるし、もしかしたらこれから先も解決されることの無いずっと普遍のものなのかも。
アトムと違って人間は成長しないなあ・・・。
[ 2007-01-13 17:39:53]
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