ねじ式
作者:つげ義春
雑誌:ガロ
レビュー全文
6点
:punpeeさん
ちくま文庫のつげ義春コレクションの「ねじ式/夜が掴む」のレビューになります。
ねじ式に限らず、どの作品もなんか分からないけど面白い。
ストーリーとしては破綻していたり、思い付きの様な展開も多く、評価が難しい。
故になかなか人には薦めにくいし、好きだけどその面白さは説明できない難しい作品。
つげ義春はもちろんシュールだけでなく、中盤以降の、平凡な夫婦の生活を綴った連作「夏の思いで」、「懐かしいひと」、「事件」、「退屈な部屋」、「日の戯れ」なんかは、読後感も妙に爽やかでほのぼのしている。
現代では、奇をてらったシュール、不条理な作品はいくらでも溢れてるが、
この時代にそういう作品を世に出せた事は凄いと思う。
余談ですが、
現代ではpanpanyaがつげ義春に近い理不尽でシュールな作風として知られていますが、この方の作品はムカつくだけでした。笑
また、1冊を通じて侘しさや寂しさ、小さな幸せ等といった叙情性を感じさせてくれる辺り、表現力が非常に高い作家だと敬意を払いたい。
「必殺するめ固め」で妙にムラムラするのは私だけでしょうか。笑
[ 2016-12-05 21:23:08]
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