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ドラえもん
作者:藤子・F・不二雄

雑誌:月刊コロコロコミック

 レビュー全文  

9点  :てっちさん 

Fの短編集と併せて読むと、凄さが分かります。
SFに関する考え方が全くぶれていません。

特に、力(超能力・権力・武力・財力…)を持つ人間がどのように調子に乗り、報いを受けていくか。この考え方はFの中で確立されていた、と思います。のび太は毎回このテーマに挑んでいたのでしょうねぇ。

また、ドラえもんのすごい所は構成力だと思います。
学校から帰ってきたのび太が、昼寝していたら、ママに買い物を頼まれて、ふてくされながら、歩いて買い物に出かける。
それらが2コマで描かれていることがあります(笑)
特に、連載後期には全く無駄の無い構成になっており、流れるような場面転換で、読んでいると実にテンポの良さを感じます。
そのテンポの良さ、読みやすさゆえに、どれだけ回を重ねても「反省しないのび太」がより目立ってしまい、苦手に感じるのかもしれませんね(笑)

しかし、これだけ無駄が無い作りなのに、むきになって劇中の役者や漫画に小ネタをねじ込んでくるのは、Fの意地なんでしょうか…(笑)
[ 2007-07-11 08:19:12]
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