七色いんこ
作者:手塚治虫
雑誌:週刊少年チャンピオン
レビュー全文
8点
:creさん
同作者の作品の中ではブラックジャックに近い。
ある一人の天才「七色いんこ」がその特技を利用して金儲けをする。物語はそれぞれ既存の演劇とリンクしていて、いんこや回りの登場人物たちでその演劇を作りあげる。そのデフォルメが上手いので、筋の分かっている演劇なのに最後まで楽しめる。
いんこの金儲けには確固たる理由があり、それが彼の過去と共に終幕で明らかになる。そこでやっと鬱陶しかった「本心」とのやり取りの意味が分かる。目的のためとは言え、むやみやたらに金を盗みまくるのには抵抗があったのだろう。そして、いんこは一つの目的を遂げ、全財産を使って「七色いんこ」としての(たぶん)最後の幕を上げる。
[ 2008-02-10 11:32:56]
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